No.1 大阪大学 外国語学部 外国語学科(インドネシア語専攻)

記事No.1

氏名

K.M.

八高(八代中)卒業年次

69回卒(八代中3回卒)

大学・学部・学科/卒業年

大阪大学 外国語学部 外国語学科(インドネシア語専攻)/2022年 卒業予定

八高時代の自分

◎どんな学生だったか
 部活と勉強の両立を目標としていた学生
 部活バカ

◎どんなことを考えていたか

 どうやったら楽器がうまく弾けるようになるのか 
 どうやったら部活で良い成績を残せるのか
 どうやったら皆でより良い音楽を奏でられるようになるのか 
 どうやったら受験で納得のいく結果を出せるか 等々
 (「どうやったら」連発すぎてすみません)

部活以外であれば、
 自分は受験を乗り越えられるのであろうか  
 自分はどんな大人になるのであろうか 等々

進路の決め手

◎ なぜ進学にしたか

 こんな職業につきたいという明確な目標や将来像を持っていなかったため、就職という選択肢は外した。大学に行かせてもらえる環境に身を置いていたので、大学の4年間で専門性を身に付けつつ、自分の将来像を明確にする経験を積み重ねたいと思った。これらを考慮して、進学することを選択した。

 

◎なぜそこを選んだか

 東京外国語大学と大阪大学を志望していた。理由としては、自分の得意なこと(外国語学習)や好きなこと(異文化コミュニケーション)と、当時の学力、大学の位置する場所や留学のしやすさ、国公立大学であることなどが挙げられる。最終的には、自分の学力やセンター試験の成績、受験までの時間を考慮した結果、より二次試験対策がしやすい大阪大学に進路を変更した。

◎決める前後の迷いや葛藤

 漠然とではあるが東京という首都に対する憧れを持ち、外国語専門の大学への魅力を感じていたため、第一志望を東京外国語大学にして、受験生活を送ってきた。それゆえ、2次試験前に大阪大学への志望校変更をするときには、親や先生との話し合いや自分自身の気持ちとの折り合いをつけるのに苦労した。二次試験を受ける前に東京外国語大学を諦めることに対して不甲斐なさを感じたが、割り切って現実を見て、自分の強みを生かせる二次試験内容である大阪大学を選んだ。志望校を変更してからは、その悔しさをバネにしてやると意気込んで二次試験に向けてがむしゃらに努力できた。

受験方法

センター試験と2次試験

◎センター試験

外国語学部であるが故に英語の配点比率が大きかった。1点の差でも全体の成績に大きく影響するので満点を目指して対策を行った。

◎2次試験

国語・英語・数学or世界史の3教科の記述式(自身は世界史を選択した)

世界史は教材の模範解答を暗記したり、自分で年表を作ったりして、歴史の流れを理解した解答をつくれるように努力した。

大学で学んだこと

学習面での学び:一般教養・インドネシア語・英語・世界各国や東南アジア地域に関する学習

学習面以外の学び:家族の有難さ 健康の大切さ 自分を大切にすることの大切さ 時間・お金の作り方と使い方 国内・海外旅行の醍醐味 友達の大切さ 1人暮らしのコツ 都会での生き方・楽しみ方 地元や日本への素晴らしさ

学内外での活動(サークル・部活・学生団体等)

サークル:アカペラサークル
長期インターンシップ:2年6か月間、採用戦略部にて勤務
ボランティア:インドネシアにて3週間の日本語教師のアシスタント活動
学生団体:アメリカ留学時にマーケティングプラン立案団体にて活動

自分の大学・学部の魅力

・総合大学であるからこそ、色んな人や先生やイベントに出会える点
理由:自分とは思考回路が全く違ったり、自分と似ていない人は、自分の知らない世界を教えてくれる存在であるから(例:私にとってのTHE・理系の人など)

・外国語学部であるからこそ、話者が少ない地域の言語や文化に触れられる点理由:25言語の専攻学科がある環境なので、先生方のユニークさや各専攻語でのイベントなどが色濃くて面白いから。

・外国語学部のキャンパスが真新しい点(2021年に移転したため、新築のまるで私大のようなキャンパスに通える)

・豊中キャンパスの近くは特に住みやすい点
理由:大阪の北エリアの中心地である梅田までは電車で230円で20分程度、神戸は380円で50分弱、京都は470円で1時間弱で移動できる。それぞれの場所に行きやすいからこそ、様々なイベントや人に出会えて、様々な経験を積むことができる。時間がある大学生だからこそ、数多くのチャンスに巡り合える環境に身を置く事で、より多くの学びを得ることができると思う。

自分の大学・学部を検討する際の注意点

外国語学部に進学したい方々に熱くお伝えしたいのが、「言語は手段である」ということである。外国語学部は、外国語を話せるようになるための場所ではない。身に付けた言語を用いた上で、何をしたいのか・何ができるのかを常に追求し続ける学部であることを理解した上で進学していただきたい。

私自身もこのことについて理解していたつもりではあったが、入学後の授業や留学・卒論執筆などを行うことで改めて芯から理解できたと感じている。

 就活について

◎就職先と所属大学・学部・学科との関連

 就職先と自身の専攻との関連性はほぼほぼない。長期インターンシップでの就業経験や、留学経験が自身のモチベーションの源や就活軸に大きく影響を与えた。文系学生は、理系学生と比べて自身の専攻が就活に直接的には繋がりにくいからこそ、自分の可能性や興味の幅を広く持ち、色んな事に足を突っ込み、自分が大切にしたい要素により多く出会っておくと良いと思う。

 そこで出会った要素が就活に繋がらなくとも、その後の自分の人生を豊かにしてくれる趣味や目標になったりもする。(私にとってのインドネシア旅行・インドネシア人との関わりなど)

 就職後こそ、人生は、自由に(大学とは違う意味で)、長く続くと思う。就活だけが大学生活のゴールではないということを忘れずに。

◎就活をした時期

 3年生の6月頃から4年生の5月頃まで

◎就活の中にやったこと

 自己分析・企業分析・面接練習・テスト対策  

 短期インターンシップへのエントリー・選考・参加

 就活イベントやセミナーへの参加

 

◎就活全体を通しての所感

 大変だった。でも、社会の仕組みや色々な生き方を学ぶことができたし、自分自身や自分の人生を深く見つめ直した上で意思決定を行うという貴重な経験になった。人生は意思決定の連続・積み重ねであるからこそ、就活は自分自身の選択を行うための良い訓練になると思う。就活中は色んな人や会社の正解や正義に出会うと思うが、「自分にとって心地よい決断は何だろう?」と問い続け、自分が最終的に下した決断には自信を持って、正々堂々と入社すれば良いと思う。

 現役八高生へのメッセージ

 毎日の課題・定期考査・模試、部活や友人関係、家庭環境、受験等々、色んなことに対する漠然とした不安や悩みを抱えている学生さんがほとんどだと思います。定期考査でも、部活でも、受験勉強でも、しんどいことや憂鬱になることが目の前にたくさんあるかもしれません。でも、「とりあえず今日1日頑張ってみる」を繰り返してみてください。終わりまでの時間や未来の結果を意識しすぎるとしんどくなってしまいます。「このままでいいのかなぁ」とか、「まだこんなに頑張らないといけないのか」など考えてしまって、頑張る気力が失せてしまう、、、といったような思考に陥ってしまいがちです。

 そんな時こそ、今、とりあえずちょっとだけ頑張ってみることに集中してみてください。この単語を5個覚えてみようとか、あと3回だけ練習してみようとか、本当にちょっとでもいいのであと少しの悪あがきをしてみてください。

 そのちょっと頑張るが癖になると、強いです。「少し頑張る」の繰り返しが、本当に大きな力に変わります。一気に一生懸命頑張ろうとしたらしんどくなります。完璧にしようとすると、完璧にできていないと勘づいた瞬間にやる気がどこかに飛んでいってしまいます。そして何もしたくなくなり、寝るかケータイをいじりだします(笑)だから、”ほんのちょっと頑張る”を積み重ねて、ちょっとずつ努力の貯金をしてみてください。運が良ければ、ちょっと頑張るはずだったのに、火がついてすっごく頑張れたりしちゃいます。

そして忘れちゃいけないのが、頑張りたくないのに最後にちょっとだけ頑張った自分を肯定して褒めてあげることです。自分を自分で認めるのが難しい人ほど、頑張った自分を褒める感覚を少しずつ取り入れていってみてください。八高生は謙虚で真面目な学生が多いからこそ、他人と比較せずに自分を自分で肯定してあげて自信に変えていくことが大切です。

大丈夫です。結果は勝手についてきます。結果は結果として受け止めることしかできないからこそ、その結果がより良いモノになるように、今をちょっと頑張るを重ねていけば大丈夫です。明日のことは明日になってから考えるスタンスでいいんです。

それでもしんどいなぁと思った日には「今日は地震が来ていないからまあいい日だよね」とか思ってみてください。どんなことも自分の考え方次第でプラスにもマイナスにもできます。それならプラスに捉えて、今をより明るく楽しんで頑張れる材料にしていけばメンタル最強人間になれます。

なんだか変な精神論みたいになってしまいましたが、少しでもこのメッセージが皆さんにとってプラスの何かに変われば私は万々歳です~!

八高には素敵な仲間や先生がいます。その人たちを大切にして、お互いに頼りあいながら、今しかない青春ライフを過ごしていってください😉

陰ながら応援しています!!!