八高同窓会の財務改善へ向けた取り組みへのご理解とご協力のお願い
八高同窓会長 本村勘冶
はじめに
創立129年を迎える八高の財務状況は、少子化に伴う生徒数の減少で入会金が減少しています。加えて、2010年から実施してきた同窓会の年会費の納入が伸び悩み、財務環境は決して明るい状況ではありません。八高同窓会は窓生の親睦と交流を主とする組織ですが、母校で学ぶ八高生への教育振興や、人格形成を目的に様々な支援をしていく組織でもあります。そのためには、盤石といえる財務基盤を整えることが必須であります。そこで、同窓会の皆様に、八高同窓会の財務の現状をお知らせし、財務改善に向けた取り組みにご協力をお願いすることになりました。
1.同窓会会計の経緯
昭和33年(1958年)8月3日、八代中学同窓会(江城会)と、八代高女同窓会(都久志会)とが、合併し、八代高校同窓会が発足しました。初代会長は、当時の八代市長、坂田道夫氏で、予算は旧制八代中学同窓会「江城会」と八代高等女学校同窓会「都久志会」の繰越金と、生徒から一人500円を入会金として徴収したものを合わせて、総額109万3391円でスタートしました。
その後、松江城町から永碇町への校舎移転に伴い、同窓会は県とともに、八代高校移転改築期成会を設立し、寄付金を集め土地を購入しました。その購入した土地の一部244坪を新校舎敷地内に同窓会使用分の所有地として登録しました。一方、東高校の校舎改装のため、東高の敷地内にあった八代高女同窓会館の「都久志会館」を、永碇へ移転することとなり、その敷地は県から無償借与されました。この施設は、同窓会館の名称で、長い間クラブの合宿等に利用され、生徒たちに愛されていました。ところが、八代市の都市計画事業により、道路拡張のために会館は解体を余儀なくされました。その解体費と移転補償費費として受けとった金額を、全額同窓会に計上しました。元来、学校内の同窓会所有地は、将来の同窓会館建設の敷地とされていましたが、セミナーハウス新設に伴い、当初、セミナーハウスが同窓会として利用可能ということであったため同窓会館建設を断念し、県に売却しました。(残念ながら現状では同窓会は使用できていません)これと、生徒の入会費が3000円に改定され、平成2年度の同窓会予算は41,526,329円となりました。
これ以後、同窓会の収入は、しばらくの間、生徒の入会金3,000円と、同窓会員名簿の発行による収入だけでした。支出では、同窓会活動の維持費と、100周年、110周年、120周年と計3回の八高の創立周年事業への寄贈(各事業1,000万円近く)を行い、令和5年度繰越金は17,949,556円となっています。
2.八代高校同窓会会計の現状
少子化により八高生も減少しており入会金が減少しています。(最大時1学年11クラス550人 現在6クラス240人)加えて、同窓会年会費の納入も伸び悩んでいます。また、会費の納入世代は高学年卒の世代がほとんどで、高53回卒の世代からは極端に納入率が悪くなっています。今後若い世代の年会費納入率の向上が課題となっています
繰越金は、令和2年度、3年度、4年度はコロナの影響による事業縮小により若干増加していますが、コロナ後の現在では、学年や各地区の活動も活発になり諸物価の高騰も伴って、支出が増大傾向にあります。令和5年度は広告・バナー掲載のご協力金120万円が計上され、一定の改善が図られています。
少子化により八高生も減少しており入会金が減少しています。(最大時1学年11クラス550人 現在6クラス240人)加えて、同窓会年会費の納入も伸び悩んでいます。また、会費の納入世代は高学年卒の世代がほとんどで、高53回卒の世代からは極端に納入率が悪くなっています。今後若い世代の年会費納入率の向上が課題となっています
繰越金は、令和2年度、3年度、4年度はコロナの影響による事業縮小により若干増加していますが、コロナ後の現在では、学年や各地区の活動も活発になり諸物価の高騰も伴って、支出が増大傾向にあります。令和5年度は広告・バナー掲載のご協力金120万円が計上され、一定の改善が図られています。
3.これまでの八高同窓会の財務改善に向けての取り組み
同窓会は、これまで財務改善に向けて
- 同窓会財務の将来を考え年会費制の導入と、全国の同窓生に向けて年1回の同窓会報の発行
- 若い世代向け同窓会情報を発信する同窓会ホームページの開設
- 卒業生の住所不明者(5000人程度)の住所確認作業を行い、実数に基づいた同窓会報の発行と送料よる支出の節減
- 地区同窓会の結成を支援し、全国各地での同窓会事業への参加と年会費納入をすすめる
等の取り組みを行ってきました。しかし、財務改善に向けた抜本的な解決には至っていません。
4.このままでは、母校に思い切った助成が出来なくなります
同窓会では、周年事業を切目に、現役生の学力向上とクラブ活動などを支援し、豊かな学習環境づくりのため、1,000万円近くの助成をしてきました。そのため、同窓会会計では、平成30年度まで周年事業積立金100万円が毎年組まれていましたが、平成31年度から財源確保が難しいため計上されていません。従来同様、周年事業に1,000万程度の助成をした場合、5年分の積立金が発生し、令和5年度決算では実質500万円減の12,949,556円となります。(平成2年度の予算額41,526,323円からすると28,576,767円の減少)
八高は2年後の2026年に創立130周年を迎えます。現在の財務状況では、130周年事業への助成はできても、140周年以降の事業費助成はできなくなることは言うまでもなく、単年度の支援事業もできなくなるのではと、危ぶまれています。
5.同窓会報への広告並びに同窓会ホームページへのバナー掲載にご協力ください
八高は、今年、創立129周年を迎えます。この129年間、歴史に名を残す、幾多の著名人を、社会に輩出してまいりました。「城南の雄校」として、八代の政財界はもちろん、文学界、スポーツ、音楽界、芸術、教育界など、日本や、世界に羽ばたく、時代の先導者たちを、数多く輩出し、その責務を、果たしてまいりました。県立八代中学、を併設してからは、東京大学に、単年度で3名の現役入学を果たしました。野球部においては、毎年県大会ベスト8の常連校なる等、学習面や部活動において目を見張る結果を出しています。
八高を、物心両面で支えてきたのが八高同窓会です。強固な同窓会活動をするには、健全で安定的な同窓会の財務が必須です。そのため、昨年度から同窓会報並びに同窓会ホームページへ、広告の掲載をお願いすることなりました。その広告料を同窓会会計に計上し、強固な財務環境を構築し、八高に通う現役生の人格形成や教育面での向上目指していこうと考えています。どうか、同窓生の皆様方のご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
参考)令和5年度広告掲載の実績
- 同窓会報広告掲載個人・企業のみなさん 18社個人・企業
- 同窓会HPバナー掲載企業 6社
計 広告料120万円